こんなにも簡単なの

わたしとあなた、あなたとだれかのきせき。NEWS、増田さん。それと、身勝手でどうしようもない人たちのうた。

ふたりのはなし1

7月8日のあの瞬間に私の中で確かにひとつが終わった。

部屋のベッドの上で体育座りをしながら、そこに映る映像を見ていたのを覚えている。

12月31日を待たなくても、そこが区切りになってしまったから、今になってこんな文章をあげるのは本当に今さらだ。

 

それでも、あと1ヶ月すらすらとあなたを思い出せる期間が残っていて、それを過ぎたって私はあなたを思い出すけど、かつてそうだったという明確になり過ぎたしこりを感じずに思うことは出来なくなるのだ。

あなたがどんな形でこの先その存在を示してくれたってきっとそう思う。

 

さらに言えば、ある番組が12月の後半にもう一度お別れの機会をくれるらしい。なんて親切で、なんて残酷な。

本当にもうそこで終わりだよと言われてるみたいで、ありがとうと一緒に悲しくなった。でも、本当に感謝しているんだよ。ありがとう。

 

だから私も、自分なりの1つの区切りと宣誓として。

誰にも見せる気のなかった夢物語を残しておこうと思う。

あと1ヶ月、私は大好きな彼と、彼と一緒にいたその人のことを思う。

 

 

 

ふたりのはなし/そのひとが大事に大事にしてきたものと、彼がこれから闘い続ける場所

 

 

 

あの頃と同じ感覚を感じたかもと思うのは、私の欲望でしかないかもしれない。
でも今も、あの頃も、置いていかれたのは彼の方だと思っている。
あの頃から、その背中を見ながら置いてかれたのは彼だったし、
あの頃からその人は、きっともっと、ずっと、遠くに進んでいくよっていう確信は確かに彼の胸にあったのではないかと思う。
あんなにつよくて脆くて高くて淋しそうで、確かに守られていて、ひとりだったはずなのに、縋り付いていたのはどっちだったんだろう。
けれども確かに、その人は傷つき守られながら、立ち続けて、そこで静かに守ってきたんだろう。