やさしい世界のつくりかた
「世界はこんなに美しい」
あなたがそう歌うのが好きです。
わたしは世界は、愛おしむものなのだと思うよ。
だからわたしは、そんな風にね、
あなたには、世界を愛するように自分を愛してほしい。
そんなことを言ったら、あなたには、
もうしているよ、と言われてしまうかもしれないけど。
もうしているよ、と言われてしまうかもしれないけど。
うん、わたしもそう思うよ。
(それが希望とか願いでしかないとしても。)
だからわたしは、あなたを好きだなあって思うのよ。
***
「あの頃の僕は負けそうになると誰かのせいにして逃げて 諦めた言い訳はそりゃ楽で
『そして僕はまた』自分に負ける」
「確かな答えはどこにもないから探すんだ 恐れないで その足で 迷っていい
何度も諦めるかって言えばいい」
言わなくたって分かっているよと言いたくなってしまうけど。
そうやって形に残してくれるから、わたしはまた少しだけ安心する。
そうやって形に残してくれるから、わたしはまた少しだけ安心する。
悔しさも惨めさもすべて晒して一緒に歩こうとしてくれるから、その度に自分の慢心と言いようのない不安に気づく。
正面から向き合わされる。
正面から向き合わされる。
される、なんて言い草が悪いけど、敢えてこの言葉を使わせてください。わたしのちっぽけな惨めさと意地の為に。
「その感情を人前であらわにすることは、」それは人としてのプライドだ
あなたを見ていて、偶に、思い出す漫画の1ページがある。あなたがそうだからとかじゃない。きっと重ねてしまうだけで。
だって、思い出すのはわたしだ。「わたし」があなたを見ていて、「わたし」がそれを思い浮かべているんです。
あなたを見ていて、偶に、思い出す漫画の1ページがある。あなたがそうだからとかじゃない。きっと重ねてしまうだけで。
だって、思い出すのはわたしだ。「わたし」があなたを見ていて、「わたし」がそれを思い浮かべているんです。
ほんの偶に、わたしは自分の惨めさを思い出す。
「あの頃の僕は負けそうになると誰かのせいにして逃げて 諦めた言い訳はそりゃ楽で そして僕はまた自分に負ける」
それはあなたの言葉を聞いたあとのことで。外を歩きながら歌を口ずさんいたときのことで。
微笑えていたんだけどなあ。。。
握りつぶされたように、唐突に溢れ出してきたものに音は呑み込まれて。
ああ、そうかと不意に思う。
「そして僕はまた、」
握りつぶされたように、唐突に溢れ出してきたものに音は呑み込まれて。
ああ、そうかと不意に思う。
「そして僕はまた、」
あなたがどこで涙を流したのかは知らないけれど、何を思って泣いたのかは分からないけれど、(きっと分かる必要もその気もない、知りたいとは、思うけれども)
「わたし」はそうだった。っていうただそれだけ。
***
思うふりをして、自分で自分に傷をつけて。
思う痛みだと嘯いたんだ。
思う痛みだと嘯いたんだ。
だからまたキレイゴトを重ねて言う。
「確かな答えはどこにもないから探すんだ 恐れないで その足で 迷っていい
何度も諦めるかって言えばいい」
ここの歌詞が好きなの。あなたは負けたと言うかもしれないけれど、だからこそあなたに贈りたいと思う。あなたは自分勝手に思いを綴ったから、わたしも自分勝手に願う。
「確かな答えはどこにもないから探すんだ 恐れないで その足で 迷っていい 何度も諦めるかって言えばいい」
あなたに向けて歌いたいと思う。
最後に。1番最後にね。
遅くなったけど。ありがとう。
遅くなったけど。ありがとう。